廣峯神社/姫路市/恵比寿社玉垣工事
毎日毎日雨が降り続き、現場には出られないし、お盆は迫ってくるし、どうなるの~・・・ って思っていたら、やっと晴れ間が戻ってきました。 このまま梅雨が明けるのを祈るばかりです。
さて本日は、姫路の街を見下ろす廣峯山に鎮座まします廣峯神社の境内にあります、恵比寿社の玉垣工事をさせて頂きましたので、そのご報告をさせて頂きたいと思います。
まず廣峯神社の起源からもうしあげますと、今からおよそ二千有余年前の弥生時代。 崇神天皇が国を治められていた頃に、素戔鳴尊と五十猛尊を白幣山に祀ったのがはじまりだそうです。
神社に残る言い伝えによりますと、そのむかし神宮皇后が三韓征伐に出兵される途中でこの地に立ち寄られ、白幣山に登り、素戔嗚尊に皇軍の勝利を祈られたこともあるそうです。 すごい歴史ですね!!
また廣峯神社は、全国にある牛頭天王の総本宮とされる、疫病や災厄に霊験あらたかな神社でありますから、コロナが猛威を振るうまさに今、その御神威を求めてたくさんの方々がお参りされております。
また、廣峯神社は陰陽道の祖である吉備真備公が天平6年にこの地に創建され、陰陽師たちの聖地としても賑わい、陰陽師による祈祷や占いが盛んに行われていたと伝わっています。
そのため廣峯神社では、陰陽道の形式を残す九星詣りが現在でも行われており、近年たいへん人気を呼んでいるそうです。
『人は生まれた年によって、自分の運命星が決まっています。この運命星を九星で表し、陰陽道によって人柄からその年の運勢までも占い、物事の吉凶を判断するのが九星術です。本殿裏にある九つの穴には九星の運命星を守護する神々が鎮座されており、願い事を書いた祈願札を自分の運命星の穴に入れ、願い事を三度ささやくと願い事が叶う』(廣峯神社ホームページより)という古くからの風習が、今でも代々引き継がれ、行われています。
広い境内には、国の重要文化財である拝殿・本殿をはじめ、姫路市の重要文化財である軍殿八幡社・地養社・恵比寿社、NHKの大河ドラマ『黒田官兵衛』で一躍有名になった黒田官兵衛が祀られる官兵衛神社。そのほかにも、吉備社、薬師堂などさまざまな社殿や建造物があり、一日中いても足りないないくらい、素敵な場所です。
そんな素晴らしい神社に数年前よりご縁を賜り、お仕事をさせていただいておりました。
そして昨年、その境内にある恵比寿社の整備工事のご依頼を頂き、今年に入り工事をさせて頂きました。 姫路市にある多くの神社の中でも、前述しましたように歴史も由緒も際立った神社ですので、非常に身の引き締まる思いで工事をさせて頂きました。
恵比寿社の敷地に高低差がだいぶあり、また、地形もいびつだったため、地どりにとても苦労しました。 また、神社様のご希望もあり、玉垣や灯篭には桜御影石を使わせていただきました。 優しくきれいな色でとても素敵に仕上がりました。 また苦労した地どりもきれいに仕上がったととても喜んでいただきました。 灯篭を寄進された方からも、素晴らしい出来だとお褒めの言葉をいただきました。