納骨式/日坂石材/加古川市

 今日も朝からじりじりと異常な暑さですね。 弊社の職人たちも、暑い中、朝から頑張ってくれていますが、こう暑いとさすがに身体が心配です。しかし、7月も早くも終盤に入り、お盆がいよいよ近づいてまいりました。 水分補給をしっかりと行いながら、毎日お盆の仕事に励んでおります。

さて、本日は私事で恐縮ですが、先日行いました私の父の納骨式についてご報告したいと思います。 わたくしの父は、日坂石材の本社である株式会社川本石材商会の五代目として弊社を今日ある姿にまで育て上げました。

若い頃よりPTAの役員などを歴任し、また、仕事の第一線から身を引いた後も、自治会長、地元神社の世話人、真言宗の菩提寺の寺総代と地域のために頑張ってきました。その頃の楽しみといえば、熱烈なファンであった阪神タイガースの試合をテレビで見ながら応援することと、二か月に一度行われる大相撲を見ることでした。

そんな親父も、寄る年波には勝てず、毎日欠かさず行っていた散歩の回数もだんだんと減っていき、そのうちほとんど家から外に出ることもなくなっていきました。その後も家で穏やかな日々を過ごしていましたが、昨年11月静かに息を引き取りました。

それから、お通夜、葬儀と時間があっという間に流れていく中で、『長いこと石屋一筋に生きてきたんやから、初盆にはお墓を建ててあげたい。』というおふくろの一言で、初盆にはお墓を建てて、お骨を納めることになりました。

うちのお墓は、いなかで墓地が広いせいもあり、中央に供養塔を建て、周囲に個人墓か、夫婦墓を建ててお骨を納めるという形式で、現在多く普及している先祖墓とは少し異なるものです。そのせいもあり、草引きが大変で年に何度も家族そろって墓地の草引きをしていました。

そのため、お墓の雑草対策を何とかしてくれと、嫁さんとお袋に以前から言われていましたが、やはりお客様第一で、お客様の仕事を先にやり、実家の仕事はどうしても後回しにして、昨年までほったらかしにしていました。 しかしようやく昨年、雑草対策に墓地に石を貼り、お墓の周りは、砂利を厚めに敷き詰めて(下地はコンクリートを打ちました)、草が生えないようにしました。同時に供養塔(五輪塔)を建立し、先祖の霊の安寧を祈り、同時に家族の健康と繁栄を祈願しました。 当時まだ元気だった親父もとても喜んでくれたことを覚えています。

そして、この度、夫婦墓を建てて、親父の納骨式を行いました。納骨には、私の兄弟と孫が集まり、みんなで親父の骨を一つずつ”さらし”の袋に入れ、それぞれが親父と最後のお別れをしました。それを私がお墓に納め、菩提寺の住職にお経を戴き、皆が焼香を行って納骨式を終えました。

実は、親父が亡くなってから、葬儀や法要のたびに思っていたことがあります。 私の兄弟は、以前からそれぞれがそれぞれを尊敬しあい、とても仲の良い兄弟でした。 しかし、親父のことで集まるたびに、その絆ががなお一層しっかりとしたものになっていったように思います。親父は亡くなりましたが、その供養を通じて私たち兄弟を見守ってくれていたように思います。

これこそが、供養の意味であり大切さなのではないかと思うのです。これからも、お墓の仕事を通して、たくさんの方々に供養の大切さを伝えていけるよう、頑張っていきたいと思っています。

それでは今日はこの辺で失礼いたします。